『一番近くて一番遠い二人』
その日、俺は街である人物を見かけた。
今朝、友達と遊びに行くと言って出かけた妹。
少し頬を染め笑顔の彼女の隣には、俺の親友の姿があった。
「ただいま〜・・・あれ、兄貴。いないの〜」
夕方、くるみが帰ってくる。
「なんだ、いるじゃん。お、今日は麻婆豆腐ですか。さ、手を洗ってこよっと」
くるみに声をかけられなかった。
なんて言っていいのかわからない。
確かにアイツと俺たちは昔から仲がいい。アイツも生真面目だがいいヤツだ。くるみを任せても心配は無い。
が。何かが俺の心を締め付ける。
「んまぁ」
くるみが後ろでつまみ食いをしている。
あれほど止めろと言っているのにだ。
「くるみ」
「ん。なに?」
「今日は楽しかったか?」
「へ。うん。有意義な一日でした」
「そっか」
好きな人とのデート。そりゃそうだよな。
「兄貴いる〜」
くるみが俺の部屋に入ってくる。
「ノックしろって言ってるだろ」
「あ」
内側からノックするくるみ。
それじゃあ意味は無いだろ。
「何の用だ」
「今、暇?」
「勉強中」
いつもなら、構ってやるんだけど、何故か今日はくるみの顔を見たくはなかった。
「そっか。あ、宿題?」
くるみは俺の机の上のノートを覗きこむ。
またTシャツとパンツ一枚か。
まったく、家だからといってそういう格好は止めろよ。
「あ〜。新しいCD発見。っととと」
くるみの胸が俺の目の前にある。
机の反対側に置いてあったCDを取るためにくるみが体を伸ばしているから。
結構大きいよな。それに、風呂上りなのかぴったりくっ付いたシャツが先端の突起まではっきりと見せている。
「くるみ」
「なに」
「今日は楽しかったか?」
夕飯前に聞いたことをもう一度聞く。
「う、うん。楽しかったけど。どうしたの?」
少しはにかんで頬を染める。
俺は我慢が出来なかった。
「ちょ、あに、や、やめ」
俺はくるみの腕を掴んでベッドの上に押し倒す。
「兄貴」
「そんな格好して誘ってるのかよ」
「ち、違うよ」
シャツをまくり上げると形のよい胸が目の前に現れる。
「兄貴、ダメ。ダメだよ」
俺はくるみの胸にむしゃぶりついた。
「あ、だ、だめ。あに、きぃ・・・そんなこと、あ、あ、あ」
乳房を舐め、噛み、乳首を指で弄ぶ。
「俺は・・・俺はくるみをずっと見てきた」
「え?」
「お前を。お前だけを見てきたんだ」
パンツを下ろす。
昔々に見たのとは違う。
毛が生えていて形も女性のソレになっている。
「ちょ!兄貴、それ、マジでダメ」
俺はくるみの脚を持ち上げると、その間に顔をつっこむ。
そして、舌を使って優しく舐め上げる。
「んっ、ぁ、ゃぁ、だ、ダメ・・・い・・・くぅ」
くるみのソコから液体が飛び出る。
「はぁはぁ・・・だから・・・ダメって言ったのに」
「くるみ」
「もう・・・兄貴にそんなことされたら・・・すぐにいっちゃうよ」
くるみはTシャツの胸ポケットから何かを取り出す。
「はいこれ、プレゼント」
それは真っ赤なバイクのキーホルダー。
「バイクの免許取得おめでとう・・・本当はバイクをって言いたいけど、無理だからさ」
これを今日は買いに?
「私だけだとよくわからないから、犬神くんに付き合ってもらって」
そうだったんだ。
「兄貴」
「え、あ、ありが・・・とう」
キーホルダーを受け取って俺は呆然となる。
そして、くるみを見る。
俺は何をしてしまったんだ。なんで、こんなことを。こんな取り返しのつかないことを。
「兄貴」
「くるみ?」
くるみに抱きしめられた。暖かい。
「あのね、私ね・・・兄貴にずっとこうしてもらいたかったんだよ」
「え?」
「兄貴だからすぐいっちゃったんだし・・・えへへ、ホントはね、この格好、兄貴のこと誘ってました」
可愛い。
くるみの笑顔はいつも以上の可愛い笑顔だった。
「私のこと・・・好きだったら・・・最後まで。して」
俺は答える変わりにくるみにキスをした。
「や、ダメ。また、いっちゃう」
2度目の絶頂。
くるみは本当に舐められるのに弱いようだ。
「はぁはぁ・・・あにきぃ・・・もう・・・我慢できない・・・あにきの・・・ちょうだい」
俺はうなずくと、くるみの間に入る。
「痛かったら」
「だめ・・・いたくても、さいごまで・・・して」
目が虚ろだ。
顔も上気してほとんど正気ではないのかもしれない。
俺は意を決して腰に力をいれる。
「あ」
くるみの体が一瞬跳ねる。
俺は力をこめゆっくりと進めていく。
「くっぅぅぅ」
シーツを掴む手に力がこめられる。
「くるみ。好きだ」
「私も好き」
俺はそこから一気に突き入れた。
奥まで入ったところで俺はくるみを抱きしめる。
くるみも俺の背中に手を回してきた。
「一つになれたんだね」
「あぁ」
「えへへ。私ねずっと思ってたんだ。兄妹って世界で一番近いけど遠い存在だって。
兄貴と一つになれないんて、すごく不公平だと思ってた」
「俺も同じだ」
「でも、兄貴は私を見つけてくれた。私を見てくれていた。私だけの兄貴」
「あぁ」
キスをする。
くるみの唇は甘くて、柔らかい。
「ん。痛み、引いてきたから動いていいよ」
俺はくるみの言葉通りゆっくりと動く。
出し入れというよりは、中をかき回すような感じで。
「あ、あ、あっ、あぁぁ」
気持ちいい部分が刺激されるのか、くるみの口からあえぎが漏れ始める。
愛液があふれてきているのが俺にもわかる。
段々とすべりがよくなってきた。
「あ、あにき、き、きもちいい」
「俺も。いい」
まさかここまで気持ちいいとは思わなかった。
腰を少し大きく動かすが、くるみは痛みよりも快楽が勝っているようだ。
「もっと動くぞ」
「だ、だめ。変に、変になっちゃう」
俺はくるみの腰を両手で掴んで、激しく出し入れを始める。
「や、だ、だめ、あた、あたまが、ばくはつ、しそう」
俺もそろそろ限界が近い。
「も、もう、だめ、い・・・はぁっ」
激しい締め付けが俺を襲う。
抜く間もなく俺はくるみの中に精液を出してしまった。
「ん、んっ・・・」
俺の体に合わせてくるみの体も跳ねる。
「はぁ」
抜くとどろりとした白い精液に混じって、赤い血が流れ出てきた。
「はぁはぁ・・・あにき、なかに、だしちゃったんだ」
「すまん」
「いいよ。でも、けっこう危ないかも」
危ないといいつつ、くるみは目をトロンとさせてお腹をさすっていた。
「兄貴。責任、とってよね」
この場合、どう責任をとるのかはわからないけど。
「もちろん」
と、答えておくのが正解だと思った。