『店長の憂鬱』
「不幸になりませんか?」
常連客?の見た目小学生、自称疫病神見習いの妙子ちゃんが僕に言ってきた。
この子は結構な萌えキャラだ。
「不幸?アハハハハ、何を今さら」
いつものごとく軽く言葉を交わす。
しかし、この日はじっと僕の方を見てきた。
「じつは定期試験があってノルマをクリアしないといけないんです」
「へー、まるで営業のサラリーマンみたいだね、大変なんだー」
「それで、不幸になって欲しいんですが…」
「今日はサービスでコーヒー入れるから飲んでよ」
ミルク入りコーヒーを入れて差し出す。
妙子ちゃんはフーフーと息を吹きかけて冷まそうとする。
今日はいつもよりも特に念入りだな。
一口飲む。
にがーいと言うような顔してしかめる。ミルクくらいではだめだったか。
いやいや萌えだねえ。笑顔がこぼれる。
妙子ちゃんはその僕の顔をみると残念そうな顔をする。
またフーフーと冷ます。
「あっ」
妙子ちゃんは声をあげてからコーヒーを零した。
どうみても順番がおかしいが僕はあわてて布巾を渡す。
そしてカウンターから出て妙子ちゃんの服を拭きだす。
「すみません…」
「大丈夫?」
「はい…服染みになります…」
とても悲しそうな顔をする。
「あー、どうしよう…」
「洗濯してもらってもいいですか?」
答える前に服を脱ぎ出している。中の白襦袢姿になっていた。
「奥に洗濯機があるから使うといいよ」
「ありがとうございます」
奥に入って出てきた妙子ちゃんを見てビックリした。
何故か一糸まとわない姿で手で前を隠していた。
「な、なんで?」
「せっかくなので全部洗わせてもらいました」
「その恰好はまずいよ」
僕は奥をさがして、換えのYシャツを見つけてきた
電話の前にいた妙子ちゃんがこっちを振り向く。どこに電話を?
「これを着て」
「はい」
隠していた手で受け取るから全てが見えた。慌てて目をそらす。
だぶだぶYシャツ少女になった。萌え〜。
温かいミルクでも入れるよ、こんどは零さないでね。
「はい」
今日も客はいない。
また午後のひと時が過ぎると思った。
ところが妙子ちゃんがいきなり、Yシャツの前をはだけさせ、
そのうえ床に座り股を広げだした。ワレメが広がって溝の奥まで見え出す。
「何をしてるの?やめようよ、ちょっと」
僕の言葉も聞かず妙子ちゃんは小さなおっぱいとワレメに指をあてて動かしだす。
「不幸になってくださいね……ハァ…」
頬を赤く染めてそんな事を言われても意味がわからない。
ほのかに指には液がついているようなてかりが。
「妙子ちゃん、人の前でする事じゃないよ」
止めようとカウンターから出て妙子ちゃんの腕を掴んだ。
何故かバランスを崩して倒れこんだ。
気付けば体の下に妙子ちゃんがいる形に。
「大丈夫かな?」
「…はい」
何故か抱きついてきた。慌てて引き離そうとする。
カランカラン
店のドアが開く音がした。そっちの方を見る。
警官が二人入ってきた。
目が点になる。
状況を説明しようとする前に
「いやーー、助けてください。この人が無理矢理。おごりの分の誠意を見せてって」
「コラ、離れろ!」
警官の手が僕を引き離す。
妙子ちゃんが泣いている。
「目の前で恥ずかしいことをしろって目で言ってしたら、押し倒してきたんです」
目を丸くしているうちに警官に組み伏せられた。
手錠が冷たい。
妙子ちゃんは警官の下になっている僕の前にしゃがみ込んで
「不幸ですね?」
嬉しそうにそう言った。
状況を理解できていない僕は思った、不幸なのか?
そして僕は今、警官に連行されて事情聴取を受けています。
児童に猥褻な事をさせたという事、現行犯なので弁明は鵜呑みにされています。
別室で妙子ちゃんがつじつまが大体あうような事を言ったのでしょう。
警官に違うだろうとドヤされました。
不幸ですよ妙子ちゃん。
数日間、檻の中です。妙子ちゃんの役に立てて僕は不幸ながらも幸せに浸っていました。
妙子ちゃんがしつこい時は気をつけようと思いました。
幸い、起訴猶予になりました。運がよかったみたいです。
僕が居ない間、店の誰も心配していませんでした。
少し悲しかったです。
そして平穏な日々が過ぎ。
ある日
「やべぇ、萌えポーズの練習してたら、ぶつけて濡らしちゃったよ。誰よーこんなとこに飲みかけのコップ置いたの」
更衣室でくるみはぼやいていた。
「パンツだけで済んだみたいね。冷たいし気色悪いから…」
脱ぐ事に決めた。しかし換えは無い!
ノーパン健康法もあるし、これって地味な子がするような事じゃないよね!
妙に嬉しくなったくるみは、ノーパンのままでバイトを続ける事にした。
相変わらず客の入りが少ない。
「暇ねー」
「暇だねー」
しっかり気が抜けている。
店の奥の席には常連の人しかいない。妙子ちゃんもいた。
「コーヒーもらえるかな」
警官が休憩がてら入ってきた。
「店長、コーヒー 一つね」
「はーい」
コーヒーを淹れて出す。
「くるみちゃん、お願い」
「オーライ」
席にくるみちゃんが持っていく。つつがなく出して戻ってくる時。
「あのっ」
妙子ちゃんが声をかけた。
「ん、何?妙子ちゃっ」
「あっ」
くるみちゃんが転んだ。
「大丈夫怪我は…」
みんなの目が丸出しのぷっくらしたお尻に集中する。
「アタタタタ、イヤー失敗…」
「コホン」
警官が咳払いをして、こちらに近づいてくる。
「ちょっといいかな、ノーパン喫茶とは届出もないし風営法違反だな、ちょっと署まで」
「あれ…」
くるみちゃんは頭を掻きながら、僕と警官の状態を見てヤバイ?というような顔をする。
妙子ちゃんは笑っていた。
「事情は署で聞くから」
もしかして、またですか…
一日檻の中、こってり絞られました。
くるみちゃんがちゃんと言ってくれたのでこれだけで済んだようです。
紙一重で実刑を免れたようです。
僕は不幸でしょうか。
くるみちゃんが言いました。
「よく潰れないよねー、この店」
「アハハハハハ」
今日もいつも通りです。