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終わりが近づいていた、各地で異常気象が起こっていた。

彗星の接近は姫子のイイワケじゃなかったのか?
大雪で送電が止まり、学園は停電した。
薄暗く、寒い教室に閉じ込められた私たち…。
寒さに弱いくるみはすでにカチコチになっていた。
その横では姫子が雪にシロップをかけて、かき氷マホーと言いながら食べている。

…まさか……
夢オチじゃなかったのか…
それぞれの頭に思惑が走る

先生!ビデオ返してきます!
まて、まだ返してなかったのかよ。
それ以前にこの雪の中、レンタル屋まで行くのも無理だろう。
いかん都が正常な判断が出来なくなっている。

寒さでヒヨコがしんじゃいましたオブジイヤーです!!
珍しく6号が大声で泣きながら教室の真ん中にいる。

一条は音頭を一人で踊り続けている。もう65回目だ。

玲?
私は玲に声をかけた。
…なんだ?
お前はずっと座ってるだけだが…
その後の言葉が続かなかった。…今さら何を言えばいいのだろうか。
…愛していると最後に伝えたかったな

ぽつりと呟いた玲の一言が私の胸に残った。
私は…この残りの時間で…ほんとうに言いたい、一緒に居たい相手は誰なのか…

はい、玲ちゃん私の電話使っていいよ!
キーンときた頭を叩きながら姫子が玲に携帯を差し出している。
玲は手を振っていらないと示した

私は自分の体を抱きしめた、寒い…体が震える。

ベッキーどうかしたの?
姫子が聞いてきた。

…あ……あのな………………
姫子の顔を見上げ、また俯く、顔が赤くなっているのがわかる。
そして我慢できなくなった私は
顔を上げて

………………と

トイレ!
…漏れるう…漏れちゃうう……
私はスカートの前を押さえながら、教室を出て薄暗く人の居ない寂しげな廊下を早く通り過ぎようとトイレに向かった。

トイレは廊下よりも真っ暗で怖かった。
すっきりしたものの…暗いは個室は最後をさらに実感させた…
「一寸先は闇」…ここみたいに今まで明るかった場所が暗い…先が無いなんて…まだ11才だぞ…

寂しげな廊下を戻らなければ教室には行けない。さっきの玲の言葉が浮かんでくる。
1−Cのクラスの生徒たち、他のクラスの生徒、そして教師仲間…
この学園に赴任して来てからの事を思い返す…
楽しくて…後悔はない人生だ…
それが少し誇らしかった。
今までの事…
私が一緒に居たいのは誰なんだろう……

…もう後が無いのなら悔やんでいるよりも、この残りの時間だけでも…

ポケットから携帯を取り出して考えた…
この闇から抜け出したい
希望をみつけたくて…それとも安住の地か…一緒に居ればと思ったから…
その時…私は…素直になってもいいよな…
そして…
…そしてゆっくりと電話をした


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